オープンアップウィズはSDGs(Sustainable Development Goals‐持続可能な開発目標)の達成に事業を通じて貢献していきます。SDGsは長期的視点での目標であり、当社としては持続性を重視し、まず自分たちに出来ることから確実に取り組みます。そして、その取り組みの深化と拡大を計ります。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能でより良い社会の実現に向けて、17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを宣言しています。
この「誰一人取り残さない」という点において、障がい者も決して取り残されてはならない存在です。
障がいのある方もない方も、自立して安定した生活を営める社会を実現しなければなりません。
そのためには特例子会社である当社は、障がい者の雇用を促進し、一人でも多くの方に、社会参加と活躍の場を提供していく取り組みを行なっていきます。
SDGsの活動は、発展途上国のみならず先進国自身が取り組む普遍的なものであり、日本国内でも数々の企業、自治体、NGOおよびNPO、教育・研究機関やメディアをはじめ広く取り組みが進んでいます。
SDGsの17の目標は企業努力で実現できる範囲を超えた目標もあり、当社が貢献しやすい分野から着手しています。当社は3目標を重点として、活動を開始しています。
SDGsターゲット
5.5 | 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。 |
ウィズでは、性差や障がいの有無による管理職登用機会の不均衡を解消し、女性の役職者も多数活躍しています。
平均勤続年数は5年、最長32年
(2024年3月1日現在)
出産・育児・介護などの社員のライフステージに応じた、多様なワークスタイルの確立を目指し、在宅勤務や時短勤務など、各種支援制度を策定しております。
SDGsゴール
8 | すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用および ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する |
・個別の能力に見合った仕事をし続けることで自分の能力を発揮できる、よって個人がHappyであることにつながります。
・働きがいのある仕事を与え続けることが雇用を確保することにつながり、新たな業務を生み出すことにつながります。
養護学校や支援機関から要望を調整して、実習を受入れています。
養護学校からは、3年時の進路決定実習はもとより、1・2年時の体験実習の 受入れにより、生徒の進路の参考になるような体験をしていただいております。
実習受入れに際しては、期間・時間・担当者を設定して、プログラムに基づき行っています。 実習は、職業生活相談員や指導員が業務に関しては当然の事として、「仕事とは」「社会人とは」と言った学校では体験できない事、支援機関でもあまり 触れないようなことから丁寧に指導しています。
実習では1名の実習者に対して指導員1名と担当の障がい者スタッフを数名配置して指導を行います。 実習を終えた後のフォローは生活相談員が中心となって行い、各養護学校や 支援機関と共有しています。
障がい者スタッフへの支援体制として、各事業所に1名ずつカウンセラー・職業生活相談員を配置しています。
毎日の健康状態、心理状態を細かくチェックしながら指導員は丁寧な作業の指示、 指導を行っています。
また、職業生活相談員とも連携しながら個人面談を随時行い、生活面と職場環境や対人面、仕事内容についてヒアリングを行い、日々の管理に努めています。
生産性向上の各種取り組みを実施し、社員全体の年間を通じた残業時間が月間平均10時間以下の目標を達成しました。
個々の能力を引き出し、新たな仕事を生み出し、社員それぞれの仕事と自分の時間の両立、ワーク・ライフ・バランスの適正化を推進し、個人のライフスタイルに合わせて、出社/退社時間、時短勤務等を調整することができる風土にしています。
就業規則に特別休暇を設け、有給休暇とは別に看護休暇、介護休暇や体調不良・通院等により本人が希望し会社が認めた場合、特別休暇を取得できるようにしています。またこの特別休暇については半日の取得も制度として認めています。
SDGsターゲット
10.2 | 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。 |
個々人の能力に見合った仕事を行い続けることでその人の本来の能力が発揮できるようになります。能力が発揮できることで働きがいが感じられ、ひいては従業員本人の幸福度が高まります。働く個々人が幸せであることが企業としての幸せにつながります。
働きがいのある仕事を提供し続けることで、従業員の定着率も高まり結果として雇用を確保することにつながります。また働きがいのある仕事を見出していくことは、新たな業務を生み出すことにつながります。
ウィズでは月一回、社内会議を開催し、社長より指導員に対して「社風」についてや、「障がい者雇用の進め方」についても発信し、自ら説明することで指導員の理解を深めています。
フラワーアレンジ・アウトソーシング・ステーショナリーの各業務内容に応じ、障がい者スタッフのそれぞれの障がい特性に応じた仕事内容を選定しています。
ステーショナリー事業では、紙漉きの仕事を工程分解し、なるべく一つの工程が簡素化するよう工夫し、適正を見極めながらスタッフを配置しています。
また、色々な種類がある作業の中で、複数の仕事ができるスタッフを多能工化(適応できる業務の拡大)し、仕事量に合わせて日々配置を変えて活性化しています。
きめ細かな指導により、多能工化するスタッフを一人でも多く増やし、スタッフの自信と業務の拡大を目指し日々努力しています。
障がい者スタッフのスキル表を作成して、細かく分けた作業に対して「品質が高く、作業をまかせられる」「教わりながら作業ができる」「作業困難または精度が低い」など作業ごとに分類し、本人の適正を見ながら配置を変更しています。
また、カウンセラー・職業生活相談員との面談の中から本人からの要望と指導員からの意見の双方を聴取して、本人の適正を見極めて配置しています。 支援機関からは支援員が定期的に事業所に訪問していただき、本人および職業生活相談員と面談することで課題を一緒になって解決する方法を見出しています。
障がい者スタッフの業務に対する満足度アンケートを半年に一回実施し、スタッフの満足度を可視化しています。
アンケート結果を検証し、課題があれば目標を立て改善し、働きがいの向上に結びつけています。
指導員は入社後に高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施する企業在籍型職場適応援助者養成研修を受講し、修了しています。
神奈川障害者職業センターに依頼し、障がい者スタッフの雇用管理の推進を図ることを目的に、事業所内勉強会を実施したり、知的障がい及び精神障がいに関する特性や指導ポイントについての理解を深める講義を受講するなど、随時従業員のスキルアップに努めています。
SDGsターゲット
12.5 | 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。 |
15.2 | 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。 |
オープンアップグループではグループ全体で紙の使用量を減らしつつ、オープンアップウィズではグループ企業で使用した紙の回収・リサイクルを行っています。
2022年の1年間で年間約10tの紙を回収しています。この回収量を年間12tにすることを目標としています。
2022年の1年間で回収した紙の約24%を製品へ転換しています。この転換率をさらに増やしていくことを目標としています。
紙の原料は元をたどればすべて木材(パルプ用材)です。不要になった紙を安易にごみにすることは、貴重な森林資源を浪費することにつながります。視点を変えれば、古紙は国内で発生する貴重な資源であり、製紙原料の安定確保のためにリサイクルは重要です。
紙のリサイクルは、一度使われた紙(古紙)を繰り返し使うことで資源の有効利用になり、新たに投入される木材(パルプ用材)の量を抑制することで、森林資源の持続可能な利用に貢献します。また、紙のリサイクルは、廃棄物として処理される紙の量を削減し、廃棄物減量化に貢献すると同時に、リサイクル時には溶剤を使用することで不要な燃料消費を行わず、温室効果ガスの排出の抑制にも寄与します。
SDGsターゲット
14.1 | 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。 |
回収した紙はシュレッダーで攪拌し、水に溶かし込んで紙漉きを行い再生しています。この時に使用する水を含めて一日の水使用量は約320リットル程度となり、月間では約6500リットルの水使用に抑えています。これは、家庭の一人当たりの月間水使用量※とほぼ同量になります。
また、紙漉き後は自然乾燥を行い、電力などを消費することなく乾燥作業を行っています。
※東京都水道局ホームページ 家庭でひとりが1日に使う水の量(令和元年度)より
紙漉きに使用した水は、二重の濾過処理を経て限りなく汚濁物質を排除し排水しています。
SDGsターゲット
12.5 | 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。 |
15.2 | 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。 |
生花は維持するための管理費や水といったコストがかかりますが、アーティシャルフラワーについては、手間をかけずにきれいさを保つことが出来ることがメリットです。
人工素材のため耐久性に優れ、輸送などに強く、生花と比べ、長期間利用することが可能です。(きちんとお手入れをすれば10年間程度は持ちます)また水などが必要ないためメンテナンス性に優れています。
花から茎まで多様な花材が開発されつつあり、ストックすることが可能なため、ビジネスシーンで利用しやすいのも特徴です。豊富な種類の花材を利用し、多種多様なアレンジを製作することができます。
もちろん、ポリエステルなどを原材料とするアーティフィシャルフラワーの製造にも環境コストは発生しています。そこで、オープンアップウィズでは、”リバイバルプラン”を推進し、一度利用した花材を再利用することで、より一層環境保全に貢献する努力を行なっています。